データ共用について
ARIMにおけるデータの共用 Data Sharing in ARIM
ARIM事業では、全国25の大学・研究機関の先端共用設備を整備・高度化し、全国の産学官の研究者・技術者のみなさまに利用して頂いております。
これと同時に、共用機器等から創出されたデータ等を事業のシステム(RDEシステム)へ登録することとしています。登録によりデータは構造化されるため、複雑なファイル構造をもつデータや多量のデータであっても、すぐに使える形となります。また、データは系統的に蓄積されていきますので、データを登録した同じ研究チームの方が退職・卒業されたとしても、収集されたデータは散逸することなくいつでも確認することができるようになります。
構造化されたデータは、事業参画25機関で共通したデータ形式にそろえたデータセットとして蓄積されます。データ駆動型研究で進展の著しい機械学習などにも、煩わしい前処理などをせずにすぐにご利用いただけます。
事業で定められた一定期間の後に、蓄積されたデータセットは事業が認める第三者へ、原則として有償で共用します。共用は非営利・非商用とし、学術および研究目的に限定することで、日本のマテリアル産業の強化に資することを目的とします。
データ共用の流れ
1.データ登録
データ提供に同意頂いた利用者の方は、共用装置ご利用後に実験データと関連メタデータ(試料に関する情報や装置から自動で出力されない実験情報等)をRDEシステムへご登録ください。
RDEシステムには利用課題ごとの登録ページと、利用装置の構造化テンプレート(装置から得られる生データをデータ構造化するプログラム)が用意されています。詳細な登録方法は各装置担当者がご説明いたします。
関連リンク
データ登録約款
DICEアカウント登録サイト (RDEシステムへログインするためのアカウント登録が可能です)
RDEの操作手引き(データ登録、閲覧及びDL方法について)
※DICEアカウントについてはこちら (外部リンク)
2.エンバーゴ
ご利用の年度の年度末から最大2年間は、エンバーゴ期間となり、データは利用者の研究チームの方だけが利用することができます。事業スタッフも中身を見ることはできません。エンバーゴ期間の間、利用で得られたデータを研究発表や特許出願等にご活用下さい。
なお、エンバーゴ期間は申請により1年間延長することが可能です。詳細は担当者までお問い合わせください。
3.広域シェア
エンバーゴ期間が過ぎた後、利用者のみなさまの構造化データはARIM事業内でシェアされます。ARIMデータ利用アカウントを持つ国内の産学官の機関が保証する研究者・技術者であれば、閲覧や検索ができるようになります。またシェアデータは、原則有償で提供されます。
シェアされた構造化データは第三者への非公開、非教示、非共有を利用条件とし、その目的は非営利・非商用の「学術および研究目的」に限定されます。
広域シェアとなったデータのご提供者がご希望の場合、
- 課題番号
- データ登録者の氏名、および連名者の氏名
- データ登録者の組織名、および連名者の氏名
を非表示にすることができます。ただし試料のメタデータなどその他の情報は非表示にはできません。
申請が別途必要になりますので、担当者にお問い合わせください。
<データのご利用について>
シェアされた構造化データは「学術および研究目的」で利用することができます。
利用方法、ルール等詳細はパンフレットをご覧ください。
広域シェアされた構造化データは下記のサイトから検索・ご利用できます。
ARIMデータポータル
ARIMデータポータル利用案内
シェアされた構造化データのご利用にあたっては、下記約款に同意していただく必要がございます。
データ利用約款(ARIMデータポータルサイト)
4.データ中核拠点シェア(ご希望の方のみ)
広域シェアのデータのうち、主データを論文等で公知化がされており、かつデータ提供者が希望の場合は、データをNIMSのデータ中核拠点でオープンシェアすることができます。