マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)事業において蓄積された構造化データの共用サービスが開始されます

ARIM事業では、国内26の大学・研究機関に先端設備の全国的な共用体制を整備し、共用設備の利用により創出されたマテリアルデータをデータサイエンス等に利活用しやすい形式に整えて収集・蓄積してきました。この度、約11万件のデータを令和7年9月30日から所定の利用料のもとで共用開始することとなりました(共用データ数は今後も設備利用に応じて増加予定)。
多様な設備群から創出されたマテリアルデータが、個々の研究機関の垣根を越えて広く利活用されることにより、データ駆動型マテリアル研究開発が加速されるとともに、我が国の国際競争力の引き上げが期待されます。

【データ共用サービスの概要】
・サービス開始:2025年9月30日予定
・提供するデータ:ARIMにおいて共用する約1,200台の機器を利用する研究から創出された、各種測定値、グラフ、画像など豊富なマテリアルデータに関する構造化データをダウンロードして利用することが可能。これらには実験条件に関する情報やサンプル情報等のメタデータが含まれる。
・利用可能な構造化データ件数:約11万件(2025年7月時点)
 ※新しい構造化データは随時追加され、年間数十万件ずつ増加見込み。
・データの特徴:
 - 装置ごとに異なるデータ形式を統一化し、AIや機械学習などにもデータの利活用が可能
 - 失敗データを含む様々な実験データを蓄積
 - 各種材料について、物性値・測定・解析データのほか、材料の合成や半導体・デバイス加工における温度や圧力などの実験条件、プロセスデータ等も紐づけ

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